ゼロから曲を作る工程・やり方を振り返ってまとめてみた

ゼロから曲を作る工程・やり方を振り返ってまとめてみた

2019年2月12日

twitter経由で「Logic Pro X使って曲作りのやり方がわからない、何をどうしたらいいのかわからない」ということを相談されたので、改めて「そういえば自分はどうやって曲作ってたんだろう」とふと思いました。

特にレッスンを受けたわけでもないし、音楽的な知識があるわけでもない。

「それでも何か曲を作ってみたい」という衝動だけでLogic Pro Xを買って、いじっては調べていじっては調べてって感じでやってきた気がします。そもそも何がどうなってどうなる的なことがわからないとなんもできませんしねー。

作る曲にもよると思うんですが、とりあえず最初は既存曲のコピーから始めるのが手っ取り早いのでは。DAWの使い方や使っている機材に慣れることも含めて勉強になる部分が多かったと思います。

毎月恒例のDTM初心者曲作りも最初はユーミンのコピーからだったし。

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今回相談してくれた人が作りたい感じの曲がiKONってグループの「love scenario」って曲でした。知らなかったけどシンプルでいい曲でした。

こういう曲を作りたいけど何からやっていいかわからないとのことなので、実際に曲をコピーしながら手順を振り返りつつまとめてみようと思います。

クオリティとか音源とかは違いますが、曲の構成・展開の勉強や耳コピとかの練習になると思うのでやってみたいと思います。

ちなみに条件としては、

  • DAWはLogic Pro X
  • 音源は最初から入っているもの
  • 25鍵MIDIキーボードはある

という条件のもとでやっていきます。

完成したのがこんな感じです。2〜3日で気長にコピーしました。慣れるともっと早く作れるんでしょうけど、仕事しながらなんでこの辺がいいとこかなと。

ボーカルがないのでいまいちピンとこないですけど、一応こんな感じです。マスタリングとか音を作り込むのとかはやってませんし、エフェクトも全くかけてないです。ラップとかないので雰囲気ゼロです。

Logic Pro Xの中の音だけで作ったので物足りませんけど、曲っぽくはなったかと。

これができるまでをまとめて振り返ってみます。

①曲を構成する楽器(トラック)をピックアップする

とりあえず曲を聴いてみてどんな楽器があるかチェックします。Logic Pro Xではそれが各トラックになるので、僕がコピーするときはまずプロジェクトを立ち上げて各トラックをなんとなーく決めます。

「ドラムは打ち込みっぽいドラムマシンかな」とか「ピアノが印象的だなー」とか「太いベース使ってるなー」とか「ギターっぽい渇いたシンセ使ってる感じだなー」とかですね。

書き出したりするとわかりやすいです。

  • 最初のノイズっぽい効果音
  • 印象的なループするピアノ
  • 打ち込みっぽいドラムマシン
  • ギターっぽいシンセ
  • 太いアナログっぽいシンセベース
  • シューっていうFX
  • 効果音的なコーラス

聴いていくともっとでてきますが、ちゃんと聞くとかなりの音がa使われてるのがわかりますね…。

聞くときはヘッドホンとかモニタースピーカーで。しっかり解像された音じゃないと埋もれて聞こえないので注意です。

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Logic Pro Xには付属音源が山ほどあるので、求める音を探すだけでも結構大変です。今回は音を作り込む作業は抜きにして似ている音を探しました。

ある程度カテゴリーわけされている中で絞って探していく必要があります。この最初の工程で「自分の持っている音源をどれだけ知ってるか」がかなり重要になってくるので、暇さえあれば色々使って曲作りした方が有利になると思います。

②新規プロジェクトを立ち上げる

とりあえず新規プロジェクトを立ち上げて【空のプロジェクト】を立ち上げます。テンプレートもありますけど、最初はまっさらな方が作りやすいと思います。

すると新規のトラックを選択する画面になるので、【ソフトウェア音源】を選択してトラックを作ります。

これで新規のプロジェクトの画面になります。ここから一つ一つ音を追加しつつ曲を作っていきます。

③トラックをそれぞれ耳コピしたりして打ち込んでいく

まずは印象的なピアノのフレーズを耳コピします。基本的に音を聴いてそれを「ふんふーん」とか鼻歌で歌いながら鍵盤で音を探します。

youtubeの動画を繰り返しながら何度も何度も音を拾って打ち込みます。これが一番時間かかりますね。

ドラムに関してはカウベルっぽい音やクラップで刻んでるところが多く、リズムも割とシンプルなのが多かったので、ワンフレーズ作ればあとはコピペで調整を少しかけるくらい。ショートカットを利用して展開を作っていきます。

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ベースもルートの音をドラムのバスドラムに合わせて打ち込むくらい。ただ、あれくらい太い音がLogic Pro Xにあんまりなかったです。

FXはリズムマシンの音源をかたっぱしから探して、近いやつをピックアップして入れました。音質はちょっと違いますけど、ドラムの音源はLogic Pro XよりもMaschineを使うことが多いので割愛。

Maschineはパッドの音をスロット一つずつ自分で変えられるのでオススメ。

効果音的なもので2ヶ所ハイハットオープンのリバース音も使いました。これはMIDIノートをオーディオに変換して、それを逆再生して使いました。

EDM系の音楽だとシンバルのリバースは結構使いことが多いので、作り方を覚えておいてよかったです。曲に展開をつけられるのでいいです。

バックに流れてくるギターっぽいシンセは適当に近い音を選んで、ピアノと同じように耳コピしてひたすら打ち込みます。

それをコピペしつつ、全体のバランスを音量調整して形になりました。

一つ一つ音を確認しながら曲が作られていく工程は面白いですね。最初はぼやけてる全体像が少しずつ形になっていくのはハマるとクセになりますよね。

④自分の好きなポイントを見つける

曲が完成したらこの曲を作っててどんなところが一番好きかを考えます。ピアノのループが好きならアコースティックっぽい、生っぽい音楽を作っていくといいだろうし、ドラムのリズムが好きならダンスミュージックがいいだろうし。

太いシンセベースがカッコイイならダブステップとかもイイですね。そんな感じで気に入った音色やフレーズをもとに曲作りをしてみるのもアリだと思います。

どんなやり方でも正解なのでとりあえずコピーからがオススメ

音楽作るのってすごくハードル高いですよね。オリジナルなんかいきなり作れないので、最初はどんなやり方でもいいので一曲作り上げることから頑張ってみるといいのではないでしょうか。

そのうち「あーこここんな感じにしたいんだよなー」とか「もっといい音源で作ってみたい」とかでてくると思うのでそれを次の課題にしてまた作る。何曲かコピーすると自分の好みやジャンルが見えてくると思うので、そしたらまたそのジャンルをコピーして…って感じで作っていくと楽しいですよ。

あとは個人的に同じようにDTMやっている人の曲を聴くと勉強になりますね。刺激ももらうし、情報も共有できるので僕もツイッターなどで積極的にフォローしてます。

こんな感じで曲作りやってますが、誰かの役に立ってくれたら嬉しいです。

今回初めてしっかりとK-pop聞いたけどカッコイイですね。他にも色々聞いてみよーっと。