【Maschine Mikro MK3 レビュー】シンプル・コンパクトで軽くて使いやすいDTM最小システム

【Maschine Mikro MK3 レビュー】シンプル・コンパクトで軽くて使いやすいDTM最小システム

2020年10月12日

Native Instrumentsから発売されているMaschine。いくつかの種類がありますが、その中でも最小のシステムが「Maschine Mikro MK3」。

従来のMaschineの中でも最小になってのリニューアル。コンパクトで持ち運びがしやすくなったのにも関わらず、パッドのサイズは大きく、機能もMK3と遜色ないときています。それで値段は3万円とかヤバいですね。

Maschine Mikro MK3

フルバージョンのMaschineソフトウェアと音源も付いてくるので、DTMの最初のMaschineとしてこれが最適解なのではないでしょうか。

オススメしたいところ
  • 軽い・小さい・コンパクト
  • 安い(31,800円!)
  • ボタンの配置がパフォーマンスに適してる
気になるところ
  • ディスプレイが小さいのでパソコンで確認しながらになる
  • ノブがエンコーダーじゃないので基本マウスの操作になる
  • MIDI端子やペダル端子がない

ざっくりとまとめるとこんな感じですね。Maschine MK3と比較しつつのレビューをご紹介します。そちらのレビューも参考にしてもらえたらと思います。

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Maschine Mikro MK3レビュー

Maschine Mikro MK3の特徴や実機を触ってみた感じを僕目線でご紹介していきます。

小さい、軽い、コンパクト

小さい、軽い、コンパクト

まず特筆すべきポイントはこのコンパクトさ。軽い、軽すぎるくらい軽い。

Maschine MK3の下半分を切り取ったようなデザインですが、それだけでは考えられないくらい軽いです。

その分オーディオインターフェイス機能やMIDI端子やペダル端子などはバッサリと切り落とされていますが、シンプルに打ち込みに特化した最小システムとして確立されています。

サイズ感が伝わるでしょうか?僕のiPhone Xと並べてもこんなサイズ感です。

iPhone Xと並べてもこんなサイズ感

外へ持ち運ぶ機会が多い人はこのサイズは嬉しい。Maschine MK3はさすがに持ち運ぶにはかなり大きい部類なので、複数でセッションする人なんかはここまで軽量されていると最高ですね。

物理的なツマミやノブは1つだけ

物理的なノブはシンプルに1つだけ。このロータリーノブでほとんどのパラメーターや操作をしていくことになります。

物理的なノブはシンプルに1つだけ

一つずつ選択しつつの操作になるのでMaschine MK3に慣れているとどうしても戸惑ってしまいがちですが、ぶっちゃけ操作はパソコンメインでやる方がスムーズ。Maschine MK3みたいな4方向プッシュ式エンコーダーならもっと使いやすそうですが、これはMK2と同じロータリーノブ。

直感的に触るには情報が少なすぎるので、Maschine Mikro MK3に関してはもう割り切ってパソコンでやってしまって良いと思います。あくまでパフォーマンスをメインでやる機材としての位置付けです。

ブラウザやお気に入り、プロジェクトのボタンも小さくアイコンになりました。省スペースで直感的にわかるので、こっちの方が僕は好きですね。

ブラウザやお気に入り、プロジェクトのボタンも小さくアイコンになりました

パッドの感度は良好

パッドの感度はMaschine MK3と違いがあるようには感じませんでした。打ち込みやすく、広くなったパッドはこれだけでもシステム移行する価値があるように思います。

パッドの感度は良好

本格的なフィンガードラムをするなら感度は重要だとは思いますが、打ち込みメインで使っている僕としては困ることはないと思います。

コンパクトにまとまってるけどディスプレイはイマイチ

ノートリピートの位置が個人的に使いやすいですね。サイズは小さくなりましたが、パッドの位置に対して低めの位置にある方が僕は使いやすかったです。

ノートリピートの位置が個人的に使いやすい

ボリューム・スウィング・テンポのボタンはあまり使うことがないんですが、このあたりもコンパクトにまとまってて本当にシンプルになりました。

ボリューム・スウィング・テンポのボタンはまとまってていい

ディスプレイがもう少し大きくカラーだったらなおよしですね。まあこの価格帯で収まっている方が音楽制作のハードルはかなり下がるので、これ買っていろんな人に音楽制作に使ってもらえる方が嬉しいです。

これ買っていろんな人に音楽制作に使ってもらえる方が嬉しい

パッド周りの操作ボタンはMaschine MK3と同じ感じなので問題なく使えました。

Komplete Kontrolとの連携は抜群

Komplete Kontrolとの連携は抜群

Maschine MK3ほどの操作性はないものの、Komplete Kontrolとの相性は抜群。お互いに無い物を補う形でのバランスの良さです。

サイズ感がかなり違うのでPCスタンドなどを利用してアクセスしやすくする必要がありますが、パッドの打ち込みの方が慣れている僕としてはかなり使いやすくなりました。

Native Instrumentsの製品はこういう組み合わせによってかなり作業効率がアップするので、いろんな機材を組み合わせて使ってみたくなります。

組み合わせによってかなり作業効率がアップする

ちなみにMaschine Mikro MK3で使っているスタンドはこちら。

打ち込みでDTM始めるなら「Maschine Mikro MK3」がベスト

打ち込みでDTM始めるなら「Maschine Mikro MK3」がベスト
ラップトップと組み合わせれば最小のDTMシステムが完成するので、「これからDTM始めたいけどあんまりお金かけられない…。」って人にはこれが一番だと思います。

操作性では間違いなくMaschine MK3の方が使いやすいですし、据え置きで使うならそっちをおすすめします。ただ、

  • 外でパフォーマンスすることが多い・持ち出すことが多い
  • デスク周りのスペースが限られててコンパクトな方がいい
  • オーディオインターフェイスは自分のお気に入りが使いたい
  • キーボードとか弾けるので単純にドラムの打ち込みがしたい
  • Komplete Kontrol持っててディスプレイいらない
  • 初めてだけどMaschineを使ってみたい

って人はMaschine Mikro MK3の方が価格的にもサブ機としてもおすすめです。この軽さは正直使いやすい。「普段は使わないけど、ドラムの打ち込みの時にサッと出して使う」って人はこのサイズ感の方がいいでしょうね。

用途は限られますが、必要な機能だけギュッと詰めたシンプルなパフォーマンスタイプのMaschineといった感じですね。

長く使っていくことで操作性も慣れてくると思うので、非常にコストパフォーマンスに優れたMIDIコントローラーです。